Q:主人のいびきがひどく、睡眠時無呼吸症候群の検査をしてほしいと言っていますが忙しくことを理由になかなか行ってくれません。もし無呼吸症候群だったとき、このまま放置しているとどうなるのでしょうか。
A:睡眠時無呼吸症候群の患者では肥満67%、高血圧45%、糖尿病50%、高血圧症55%が合併しており、この4つのすべての動脈硬化疾患リスクファクターを持つ「死の4重奏(①肥満、②糖尿病、③高脂血症、④高血圧症)」患者は16.7%あると報告があります。
つまり睡眠時無呼吸症状郡の患者の多くは、メタボリックシンドロームに合併しやすいといわれています。
メタボリックシンドロームは以前は死の4重奏とも言われていましたが今ではメタボリックシンドロームに加えて、新たに「死の5重奏①肥満、②糖尿病、③高脂血症、④高血圧症、⑤睡眠時無呼吸症候群)と提唱されています。
よって睡眠時無呼吸症候群は生存率に関係する諸疾患の危険性を上昇させる要因になることは確実です。
重症例では夜間突然死の原因ともなり得ると考えられます。
睡眠時無呼吸症候群の可能性が高いと思われる場合には、まずその重症度を医師にチェックしてもらうとともに高血圧、糖尿病、高脂血症の合併がないかどうか調べ、総合的な判断のもとに治療を受けるようにしてください。
和恵会はやかわ・すずきクリニック